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【2024/04/20 08:57 】 |
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【すごく嫌です】遠州灘 M5.2 Depth10km
表題は気象庁発表
深さ10kmならプレート境界面に近いor陸側プレート内
セントロイド位置(最も大きなエネルギーを出した場所)は深さ14km
一般的には上部地殻内での破壊開始が下向きに拡大しても、
プレートを跨いでフィリピン海スラブに達する事は考えにくいことから、
10-14kmの中であれば、14km付近でプレート境界面と
接している可能性は高い。

但し手動解析を経たモノとはいえ、気象庁のこの解は速報性重視のものです。
いずれより確度の高い改訂版が出されるはずなので、そちらを見て・・・
・・・「ごめんなさい(自分)」だったら良いのにね。

で、問題の気象庁CMT解。
嬉しくないことに、東海地震の発震機構と調和してしまいます。
北西−南東に圧力軸をもつ逆断層型で、
東海地震プレート境界で起こりうるモノ。

3cdfc34b.jpeg 1d20d47e.png

深さ的に、地殻内発震なのか、プレート境界部分なのかが最大の焦点。
しかも複数あるアスペリティのなかの一つと重なる場所なので、
境界面だとかなりやばいです。

尚、重箱の隅を突くならば、プレート沈み込み角度に対して、
この気象庁の震源球は少し破壊面の角度が強い
(想定されるモノよりも高角)というのがありますけど。
  ※速報値での「非D.C.成分比」はズレなしの0.00
まぁとてもイヤな発震だと捉えています。
=============================
8/12 17:10追記
静岡地方気象台、静岡県の週間地震概況32号より抜粋

>本資料の期間外ですが、12 日04 時37 分に遠州灘で
>M5.2 の地震(最大震度2)が発生しました。
>この地震の発震機構(CMT解、速報)は、北西−南東方向に
>圧力軸を持つ逆断層型(深さ14 ?)で、
>プレート境界、またはその周辺で発生した地震と考えられます。
>12 日07 時現在、余震が複数観測されていますが、
>震度1 以上を観測したものはありませんでした
>(最大M2.1)。
>なお、東海地域に設置したひずみ計に異常な地殻変動は
>観測されていないことから、
>直ちに東海地震に結びつくものではないと考えられます。
>この地震により、県内では全域で震度2から1を観測しました
>(図及び表には記載なし)。

歪計の性質上、海域で始まる変動を陸域の歪計で
どこまで拾えるかという懸念が無いわけではありませんが、
余震活動から判断する限り、今朝の発震をキッカケとした
固着域への割れ伝播はみられていない様子。
噂されていた通り、陸域の複数固着域はかなり強固な風情。
速報ですがホッと一安心。

===================================
先ほど揺れ

震源地 駿河湾南部
震源時 2011/08/12 21:04:04.39
緯度 34.683N
経度 138.556E
深さ 24.0km ←←←フィリピン海プレート内部の地震
マグニチュード 3.6

場所は8/1の震源域内ですが
発震機構解はむしろ8/12今朝の遠州灘に近い。
(8/1と圧力軸ベクトルが異なる)

【北西-南東方向の圧力軸による逆断層型
 =フィリピン海プレート恒常運動の歪を受け中折れした形】

c005bf52.jpeg






8/1は南北圧力軸による逆断層中折れで、
 結果として東伊豆奈良本の歪計グラフは
  圧力が抜け地盤が膨張傾向を示していましたが、
今朝の遠州灘で、南北ベクトル→北西-南東ベクトル優位に戻り、
 普段通り相模湾方面からも含めたフィリピン海プレートの
  北西もぐり込み圧力に一時的に支配され、
奈良本のグラフは8/1余効変動支配下から以前の形に復帰。

【図3 黄色矢印から空色矢印優位へ・・・白矢印は通常のフィリピン海プレート変動】

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メカニズム「東海」同様か 12日の遠州灘M5.2(8/13 07:58)
http://www.at-s.com/news/detail/100052773.html
記事略
コメント
冷静に推移見守る段階  
 里村幹夫静岡大理学部教授(固体地球物理学)の話 
 普段はフィリピン海プレート内部で起きる地震が多く、
 プレート境界付近で起きる地震は珍しい。
 圧縮軸の方向もプレートの沈み込み方向と同じで、
 嫌な地震であることは確か。
 ただ、これだけでは何とも言い難いのも事実。
 今後、同じような地震が続いたりマグニチュードが大きい地震が
 起きたりしたら、 警戒が必要になってくるだろう。
 いずれにしても、まだ慌てずに冷静に推移を見守る段階だ。

=============================


【防災科研が見解「東海と同型でない」12日の地震】(静岡新聞 8/23 09:30)
http://www.at-s.com/news/detail/100055126.html

>防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は
>22日に都内で開かれた地震予知連絡会で、
>今月12日未明に遠州灘で発生した地震
>(マグニチュード=M5・2、最大震度2)について
>「プレート境界型地震ではないと考えられる」
>との解析結果を報告した。

>同研究所によると、12日の地震は、
>断層の水平面に対する傾きが40度以上あり、
>プレートの沈み込み角度(約10度)と異なると分析。
>汐見勝彦主任研究員は会議後の記者会見でメカニズムについて
>「懸念される東海地震と同じではない」との見解を示した。

>12日の地震は東海地震の想定震源域内で起きた。
>気象庁は地震のメカニズムについて精査している

「重箱の隅」で触れてましたが、やはりと言うか、
そこを突いてきましたか・・・。
ただ防災科研さんは初期解析(自動)のCMT解が、
気象庁の速報と大きく異なっていましたので、

     【参考資料】
b0b75762.jpeg
 Hi-net解を元にして、
 某掲示板県民スレ用に、
 ダッシュで作ったもの。

 あやしい部分はありますが、
 プレート境界面より下の
 フィリピン海スラブ内という
 時点+正断層傾向という、
 理解に苦しむ解。


再解析でどういう修正を行った結果を受けて発表したんだろう?
という興味はあります。

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【2011/08/12 06:11 】 | 地震
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