5ちゃんねる臨時地震板の静岡県スレッド(卒業済み)にあった質問レス
以前なら気付いた時点で即答していた件でしたが、
今となっては余程でない限り書き込みする事も無い場所と決めたので・・
・・作業しても無駄と知りつつ、
自分のスキル維持(名目上)と暇潰しを兼ねて引用作図したもの(サンプル)2点
備忘録としてひっそりとうP
静岡市の津波浸水域予測図の一部
同:液状化予測図の一部
大井川扇状地ほど広範かつ明瞭ではないものの、
安倍川も河口扇状地形の平野を形成しています。
土石運搬能力の高い急流河川ならでは・・
図の範囲よりずっと上流側に扇央があり、透水性の高い礫が堆積、
地下水位の低い扇中が図のやや上(枠外)から市街地辺りまで広がっています。
例えば桜峠脇の「鯨ケ池」のように、
安倍川河床よりも低い湖水面を示す湧水池は、
安倍川の伏流水が地表よりもかなり離れた深い所に存在する証拠。
礫が多く不均質な地盤に加え、このように地下水位が深い場所の場合、
液状化しにくい条件となります。
扇端に近付くと堆積物が細かく均質化し保水力UPする傾向が増え、
同時に地下水位も上昇することになるので、
液状化の危険性は高まります。
静岡平野の場合、かつての安倍川旧河道に沿って、
砂泥質の表層地盤を堆積させているので、
そういう場所の液状化危険度が相対的に高まっているのも特徴的。
更に加えると、
糸静線により隆起した賤機山と安倍川扇状地の堆積物により、
西側と南側を塞がれ、
さらに有度丘陵の隆起も加わり南側・駿河湾への最短流路を経たれた巴川は、
上流平坦部の湖沼域を始めとし、流域全般に低地砂泥質地盤を形成している為、
かなり軟弱 & 地震による液状化の危険性が高い流域になっています(図の枠外)
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