東伊豆一帯の群発地震は、地下のマグマが岩盤の亀裂に貫入する事で
発震に至るパターンなのですが、今回の震源深さ-5km未満というのは、
一般的なその手の発震よりも、いきなりとしてはやや浅い。
貫入上昇で震源が浅くなる流れとしては、在り得る深さですが・・。
貫入できる亀裂の生成に関与しているのが、中伊豆の丹那断層と、
西相模湾断裂の相互作用(南北方向での概ね左横ずれ関係)なのですが、
その左横ずれ型せん断応力により局所的に発生する個々の断裂面は、
通常なら右横ずれ傾向を示す事が多い中で、今回はいずれも左横ずれ型。
先日触れた房総半島での短期的スロースリップイベント同様、
311以降の余効変動により、通常と異なる影響が出ているのかな?
以前のような通常であれば、南東から北西に向けての圧縮場だった一帯が、
余効変動で真逆までは行かないものの、圧縮が弱まり
相対的変化として伸張優位になったという意味で・・・。
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