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表題は気象庁発表
深さ10kmならプレート境界面に近いor陸側プレート内 セントロイド位置(最も大きなエネルギーを出した場所)は深さ14km 一般的には上部地殻内での破壊開始が下向きに拡大しても、 プレートを跨いでフィリピン海スラブに達する事は考えにくいことから、 10-14kmの中であれば、14km付近でプレート境界面と 接している可能性は高い。 但し手動解析を経たモノとはいえ、気象庁のこの解は速報性重視のものです。 いずれより確度の高い改訂版が出されるはずなので、そちらを見て・・・ ・・・「ごめんなさい(自分)」だったら良いのにね。 で、問題の気象庁CMT解。 嬉しくないことに、東海地震の発震機構と調和してしまいます。 北西−南東に圧力軸をもつ逆断層型で、 東海地震プレート境界で起こりうるモノ。 深さ的に、地殻内発震なのか、プレート境界部分なのかが最大の焦点。 しかも複数あるアスペリティのなかの一つと重なる場所なので、 境界面だとかなりやばいです。 尚、重箱の隅を突くならば、プレート沈み込み角度に対して、 この気象庁の震源球は少し破壊面の角度が強い (想定されるモノよりも高角)というのがありますけど。 ※速報値での「非D.C.成分比」はズレなしの0.00 まぁとてもイヤな発震だと捉えています。
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8/12 17:10追記 静岡地方気象台、静岡県の週間地震概況32号より抜粋 >本資料の期間外ですが、12 日04 時37 分に遠州灘で >M5.2 の地震(最大震度2)が発生しました。 >この地震の発震機構(CMT解、速報)は、北西−南東方向に >圧力軸を持つ逆断層型(深さ14 ?)で、 >プレート境界、またはその周辺で発生した地震と考えられます。 >12 日07 時現在、余震が複数観測されていますが、 >震度1 以上を観測したものはありませんでした >(最大M2.1)。 >なお、東海地域に設置したひずみ計に異常な地殻変動は >観測されていないことから、 >直ちに東海地震に結びつくものではないと考えられます。 >この地震により、県内では全域で震度2から1を観測しました >(図及び表には記載なし)。 歪計の性質上、海域で始まる変動を陸域の歪計で どこまで拾えるかという懸念が無いわけではありませんが、 余震活動から判断する限り、今朝の発震をキッカケとした 固着域への割れ伝播はみられていない様子。 噂されていた通り、陸域の複数固着域はかなり強固な風情。 速報ですがホッと一安心。 =================================== 先ほど揺れ 震源地 駿河湾南部 震源時 2011/08/12 21:04:04.39 緯度 34.683N 経度 138.556E 深さ 24.0km ←←←フィリピン海プレート内部の地震 マグニチュード 3.6 場所は8/1の震源域内ですが 発震機構解はむしろ8/12今朝の遠州灘に近い。 (8/1と圧力軸ベクトルが異なる) 【北西-南東方向の圧力軸による逆断層型 =フィリピン海プレート恒常運動の歪を受け中折れした形】 8/1は南北圧力軸による逆断層中折れで、 結果として東伊豆奈良本の歪計グラフは 圧力が抜け地盤が膨張傾向を示していましたが、 今朝の遠州灘で、南北ベクトル→北西-南東ベクトル優位に戻り、 普段通り相模湾方面からも含めたフィリピン海プレートの 北西もぐり込み圧力に一時的に支配され、 奈良本のグラフは8/1余効変動支配下から以前の形に復帰。 【図3 黄色矢印から空色矢印優位へ・・・白矢印は通常のフィリピン海プレート変動】 =============================================================== メカニズム「東海」同様か 12日の遠州灘M5.2(8/13 07:58) http://www.at-s.com/news/detail/100052773.html 記事略 コメント 冷静に推移見守る段階 里村幹夫静岡大理学部教授(固体地球物理学)の話 普段はフィリピン海プレート内部で起きる地震が多く、 プレート境界付近で起きる地震は珍しい。 圧縮軸の方向もプレートの沈み込み方向と同じで、 嫌な地震であることは確か。 ただ、これだけでは何とも言い難いのも事実。 今後、同じような地震が続いたりマグニチュードが大きい地震が 起きたりしたら、 警戒が必要になってくるだろう。 いずれにしても、まだ慌てずに冷静に推移を見守る段階だ。 ============================= 【防災科研が見解「東海と同型でない」12日の地震】(静岡新聞 8/23 09:30) http://www.at-s.com/news/detail/100055126.html >防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は >22日に都内で開かれた地震予知連絡会で、 >今月12日未明に遠州灘で発生した地震 >(マグニチュード=M5・2、最大震度2)について >「プレート境界型地震ではないと考えられる」 >との解析結果を報告した。 >同研究所によると、12日の地震は、 >断層の水平面に対する傾きが40度以上あり、 >プレートの沈み込み角度(約10度)と異なると分析。 >汐見勝彦主任研究員は会議後の記者会見でメカニズムについて >「懸念される東海地震と同じではない」との見解を示した。 >12日の地震は東海地震の想定震源域内で起きた。 >気象庁は地震のメカニズムについて精査している 「重箱の隅」で触れてましたが、やはりと言うか、 そこを突いてきましたか・・・。 ただ防災科研さんは初期解析(自動)のCMT解が、 気象庁の速報と大きく異なっていましたので、 【参考資料】 Hi-net解を元にして、 某掲示板県民スレ用に、 ダッシュで作ったもの。 あやしい部分はありますが、 プレート境界面より下の フィリピン海スラブ内という 時点+正断層傾向という、 理解に苦しむ解。 再解析でどういう修正を行った結果を受けて発表したんだろう? という興味はあります。 |